〜アジアの風にのって 素朴なぬくもり おとどけします〜

2016年3月14日月曜日

カレン族の村で その3 銀細工編

オムチョプ。
食事のあとは、車で30分ほど離れた銀細工の村へ行くガネーシャママです。



カレン族ですもの、そうです、カレンシルバーを作っている村です。
昨今カレンシルバーには…
もしかしたらプレスで刻印付けてんじゃないの〜?
工場で大量生産してんじゃないの〜?
カレン族じゃない人が作ってんじゃないの〜?
疑惑がわたしの中にありました。
深く関わっていながら手垢のついた邪な勘ぐりをしてしまった…(>_<)
ごめんなさい。ほんと申し訳ない。。。
と土下座するくらいの手間ひまかかる手作業を村中でやっていました。
少なくともここの村はわたしの知っている昔ながらのカレンシルバーです。

村のリーダーに「オーダーしてください。」と頼まれてしまった。
昔のパーツがどうしても欲しくなったら前向きに検討しちゃうわね。^^;

昔と違って、どこの少数民族も暮らし向きは良くなっています。
良くなっていく過程は、民族によっても同じ民族間でも地域や村々で違いがあります。
オーガニックな農作物を作ったり、
若い衆が都会で仕事を見つけたり、
手仕事から離れてしまう村も多いですが、ここら辺りのカレン族はカレンカーォと呼ばれる白カレンの村々はまだまだ手仕事を次の世代に残しています。
無駄に都会に憧れるような事はなく、テレビも自動車も自転車も持っている家庭が多いのに、伝統的な家屋で文化を大切にして暮らしています。

チェンマイやバンコクで暮らしたいと思いませんか?

失礼を承知で訊いてみた。

こんなに広い土地で家もあってカレン族として暮らせるのにどうしてそう思うの?

そのとおり!
仰るとおりでございます!
愚問を投げてごめんなさい。
何か必要な物があったら今度運びますが…と言いかけて、これもここに暮らす彼らには無駄な配慮だと思い黙ってしまった。
だってとても幸せそうなんだもん。
必要な物はあり、必要じゃない物は要らない。
足るを知っていらっしゃる。
老いも若きも男も女もね。
心が満たされることが人間にとって一番豊かなこと。
頭では分かっていてもそれが一番難しいというのも、ここら近隣の村人を見れば「ただの刷り込まれた思い込み」に気づくのも一目瞭然。

なんでだろう?
どうしてここらの人たちは穏やかなの?

元々の気質かもしれません。
その気質を作る要素のひとつにカレン仏教があるのかもしれません。
以前、少数民族はそれぞれ信仰するものがありました。
自然崇拝のアニミズム系だったり中国系道教の流れだったり。
それがいつしかクリスチャンになった事例は有名な話です。
人権尊重のボランティア団体の母体の布教活動の賜物ですね。
でもタイ仏教のお坊さんの中にも彼らの事を案じて活動する人もいらっしゃったのですよ。
タイ仏教にカレン族の文化慣習を尊重して広まっていつしかカレン仏教と云われ、彼らはみな仏教徒です。

思いやり
足るを知る
分かち合う

彼らの心の豊かさのベースが暮らしにあるのも、なるほどぉ〜と納得しましたわ…ホンマに邪ぶっこいてごめんなさいです。。。(>人<;)

その4へつづく。